●アメリカ日帰り旅行記 後編●



マウント・ヴァーノン(Mt. Vernon)のチューリップ畑を午前10時に発ったうちら夫婦。
車でぶぶぶい〜っと
シアトル(Seattle)まで走りますよ〜。

地図で説明するとこんな経路です。

(Map by Google)

マウント・ヴァーノンからシアトルまで約99kmで、車で約1時間半。
バンクーバーからだと226kmで、車で約3時間くらい。

シアトルって、バンクーバーから結構近いんだ〜。


マウント・ヴァーノンからシアトルに向け、ハイウェイをひたすら南下します。


この辺で、心配していた雨がポツリポツリ。
ま、チューリップ畑で降らなかっただけ良しとしましょう。
シアトル観光は屋内がメインになりそうだし。


音楽をガンガンかけ、旦那と頭をガンガン振って
「ルォケンルォール!(Rockn' roll)と叫びながらのドライブ(←アブねーよ!!)は、かなりタノシイ。
お陰であっという間に1時間半が過ぎ、前方にシアトルのダウンタウン・ビル群が見えてきました〜。
先程までの小雨も止み、シアトルに到着で〜す。



●シアトル マメ知識●

シアトルは人口約57万人(バンクーバーとほぼ同じ)で、アメリカ太平洋岸北西部地域最大の都市。
周辺都市を含むグレーター・シアトルは、人口380万人にも及ぶ。
日本では言わずと知れた“イチロー”選手が所属するシアトル・マリナーズの本拠地。
いまやスターバックスによって世界中に浸透した『歩き飲みコーヒー(シアトル・スタイル)』が生まれた街で、
ニルヴァーナに代表されるグランジ・ロック発祥の地でもあります。



ハイウェイを降りて数分走っていると、前方にシアトルのシンボルタワー
『スペース・ニードル』が見えてきました。
あそこまで行ってみまーす。



シアトルのダウンタウンって一方通行だらけでして、駐車スペースを探すのが非常に困難。
曲がり角で駐車スペースを見つけても、一通だから思いっきり遠回りをしないとそこに辿り着けない。
その間に、他の人にスペースを獲られちゃったりしてね。
まあ、都市部は何処もこんなものなんだろうけど。


その代わり、駐車料金が安い!



シアトル中心部で最長2時間駐車が3ドルよ〜〜!(米ドルだけどね!)
バンクーバー中心部なんて、2ドルで48分しか駐車出来ないんだから〜〜!!


このパーキングメーターもバンクーバーのとはエライ差だし、シアトルのダウンタウンは公共バスも連日無料だっていうし、
シアトルって、潤ってる街なのね、きっと・・・。


やっとこさスペース・ニードル付近に駐車スペースを確保し、スペース・ニードルに向かって歩いていると・・・・

懐かしい人に出会いました。




イチローさんです。
ちょっと見ない間にエンライ大きくなっちゃって。

これは地元TV局の建物でございます。
他の選手はいないのよ〜、イチロー選手のみが建物に写されてるの。

なんか、同国人がこんな風に一人で外国で頑張って、受け入れられているのを見ると、こみ上げて来るものがあります。
この建物の彼の勇姿は、レベルは全然違うけど、「アタシも頑張ろう!」って気にさせてくれます。
彼がマリナーズにいる間に、一度はゲームを生観戦したいものだわ(そん時は感動して泣くと思う ←意外と感激屋さん)。
それまで、マリナーズにいてっ!!


TV局前から歩く事1分ほどでスペースニードルに到着。


シアトルのシンボル、スペースニードルは1962年の万国博覧会で誕生。
高さは184メートル。


なんと、今日(4月21日)はスペースニードルの45歳の誕生日なんだって!

そんなら入場料、タダにしろ〜〜〜!!!

という私の儚い希望は叶わず、一人15ドルも払って御入場〜。ちっ!!
エレベーターに乗って展望室に上がりま〜す。



展望室内はこんな感じ。
さすが、スタバ発祥の地、ちゃ〜んと展望室内にスタバが入ってて、皆さんコーヒーを飲みつつ景色を楽しんでます。
さ〜て、展望室の外に出てみようかね。


す〜ごい、いい景色!!!
でも、吹きっさらしで寒いっ!!!
でも見晴らしサイコーっす!!!







いや〜いい景色だねえ〜。
でも、バンクーバーの方が景色的には上だわね。
なんてったって、
バンクーバーは都市と海と雪山の三つ巴だもの!
(あら?? アタシったら、いつの間にかバンクーバーに愛着持っちゃってる???)

シアトルの風景はしっかり満喫したので、お次はランチと行きましょう。
もう、午後1時前だし!

と思ってスペースニードルを出たものの、すぐ隣にこんな建物が・・・。


SFミュージアム(Science Fiction Museum
でございます。
2004年にオープンし、その名の通り、SF映画・ドラマ・小説の歴史を網羅した博物館でして・・・

こんなのを目の前にして、SFオタクの旦那が入らないわけが無い!

アタシのランチは後回しとなり、やはり中に入る事に。
まあ、結婚記念日旅行だし?旦那が入りたい所にも入らせてあげないとね。


建物内に入ると、ロビーでいきなりこんなの(デカイ!!3メートル近くある!)がお出迎え。


この時点で
旦那のアドレナリン大放出!!

「ゴートだ!!!」
と言って大興奮。

なんでもこのロボット、1951年製作の反戦を謳ったSF映画 
『The Day the Earth Stood Still (邦題:地球の静止する日)
に登場する宇宙ロボットで、名前は『ゴート』なんだとか( ←もう、「へー」としか言いようが無い)。

ちなみに、ここは楽器ミュージアムも隣接してまして、SFミュージアムと両方見れて入場料は大人一人15ドルなり〜。
でも、パーキングメーターがあと1時間分しかないので、楽器ミュージアムは今回パス。

「さ〜中の写真を撮るど〜〜」と思っていたら、なんてこたーない、
館内は撮影禁止。

「こっそり撮るか?ケケケ★」なんて企んでたんだけど、旦那に

「悪巧みばかりするのは止めなさい。ね?」(←今から考えれば失礼この上ないじゃん!)

と諭され(?)、しぶしぶカメラはバッグの中へ。


館内はね〜もう、
オタク★パラダイスですよ。

クラシックのSF映画やドラマから、現代のSF物までの展示物がず〜らずら。
映画『ブレードランナー』が大好きなアタシは、映画内に登場したレプリカント達の衣装を見てプチ興奮。
旦那は『スタートレック』シリーズの展示物とかを見て子供のようにはしゃいでおりました。
う〜〜ん写真が撮れなかったのが残念!

最後の方では時間を押してきたので早足で館内を見て周り、なんとか1時間以内で観覧終了。


SFミュージアムを出て、車に戻り、今度こそお預けになっていたランチを食べに行きます。

「次の目的地は、シアトルの台所
パイク・プレイス・マーケット(Pike Place Market)よ〜〜!」

と意気込みながら車に戻っていた途中、面白い観光バスを発見。
 

水陸両用観光バスでございます!

車体後部にモーターが付いてるの見えるかな?
水陸両用車なんて、
ジェームズ・ボンドが乗ってるくらいだと思ってたから、あたしゃ〜もうビックリ!!
アタシの想像以上に世界は発展して行っているみたいです。


いつか乗りたい〜〜〜!!!



水陸両用車に後ろ髪を引かれつつ車に戻り、パイク・プレイス・マーケットに向けて出発。
あ〜腹減った。

車を走らせる事数分でパイク・プレイス・マーケットに到着したものの、これまた駐車スペースが見つからない。
一方通行の為、しばらく周辺をグ〜ルグルと周り、15分ほどグルグル周ってやっと駐車スペースを確保。
これだけで更に腹が減ってしまった・・・。

パイク・プレイス・マーケットは、こんなにビルが密集した地域と、海に挟まれた場所にあります。


一方通行は面倒くさいものの、道路が広々としていて、スッキリした印象があるシアトルのダウンタウン。
なかなか小奇麗な街です。


さ〜待ちに待ったランチです。
今回はマーケット圏内にある
和食レストラン
『味の坊』(82 Stewart St.)に入ってみました。


アタシは『焼魚(鮭)定食($8.25)』、旦那は『チキン照り焼き定食($6.95)』。

ここ、
冗談抜きで美味しいです!!!

お味噌汁がね、コクがあって、味がしっかり付いてて、今まで北米で飲んだお味噌汁の中で一番美味しかった!!!
マジで、日本人が作るお味噌汁より美味しいよ!!(そう、ここは中国系和食レストランなのです)

鮭なんてね、適度な塩味が付いてて、すっごいふっくらと焼けてて柔らかいの!!
(魚はマーケット内の鮮魚店で買ってるらしいよ。)

照り焼きチキンはどうか知らないけど、焼魚定食に関しては大お勧めっ!!!
シアトルに来た際は、また寄ってみようと思います。
(ご飯が“仏盛り”になっているのはまあ、御愛嬌さ・・・)



食後はこのレストランのすぐ近くにある
、1971年創業のスターバックス第一号店(1912 Pike Place)へ。

いまや世界30カ国にチェーン展開し、シアトル文化の一つを担うスターバックスの本家本元第一号店が、
ここ、シアトルのパイク・プレイス・マーケットにあるのです。

写真がその第一号店。
ここからスターバックスの歴史が始まったのね〜。


ううう、店内に入りきらない人が外にうじゃうじゃ。
更に中は人で一杯だけど、ここまで来て入らないわけにはいかん!!
それでは、気合を入れて入ってみますか。



写真では分からないけど、店内は人人人!!
店員も狭い店内で身動きが取れない状態で、注文を受けたレジ担当の店員が、ドリンク担当の店員にカップを投げて渡してる!
店内上空をカップが飛び回るスターバックスなんて、世界中でもここだけじゃなかろうか。

そうそう、ここは注文を受けた際、カップに客の名前を入れており、出来上がったら名前が呼ばれる仕組み。
普通のスターバックスはそんな事しないけど、観光客が圧倒的に多い1号店ならではの混乱を避けるための苦肉の策。



床にも年季が入っております。

店内の雰囲気は通常のスターバックスとはやはり違った趣です。
っていうのも、スタバってどこも基本的にモダンな店内になってるでしょ?

ここは天井の配管が丸出し(まあ、これは珍しい事ではない)だし、間接照明だって電球丸出し。
だけどそれがイケナイんじゃなくて、開業当時の様子を垣間見る事が出来て、なかなかいい感じなのです。



ちょっとボケちゃったけど、トレードマークも創業時のまま。
コレが見られるのは世界中でココだけなんだとか。




さあ、お腹も一杯になったし、ドリンクもゲットした事だし、これからマーケット散策に行きます。
空もいい感じに晴れてきたあー!!(さすが晴れ女!!)





マーケットの入り口にあたる1st Ave. × Pike St.にあるインフォメーション左横の小道を下に下に下っていくと、こんな路地が現れます。


左側の壁をよ〜く見ると・・・ 


壁に何かがギッシリ★
これ、何か分かります?

実はコレ・・・・・



チューインガムなのだ〜〜〜!!!

この壁、
『ガムの壁(Gum Wall)』という名前がついた壁で、れっきとした観光場所のひとつ。
誰が始めたのか知らないけど、ここに来る人々が記念として更にガムを貼り付けていき今の状態になりました。
しっかし、建物の持ち主は有難いんだか、いい迷惑なんだか・・・。

え? アタシ達ですか?

あいにくガムの持ち合わせがなく、貼らず仕舞いでした、はい。


路地から再び上に上がり、マーケットの建物内へ。


な〜んとなくマーケットの古さが伺える店内で、店舗は雑貨屋さんが殆ど。
しかも購買意欲の湧かない雑貨屋ばかりときたもんだ。

この感覚は、何となく香港で見たマーケットに似ている・・・!!

面白いものをお土産に欲しいと思っている人にはピッタリの場所かもしんない。
バンクーバーのマーケット『グランビル・アイランド』とは正反対の印象を持ちました。


今度は外の鮮魚売り場に行ってみよー。




数ある鮮魚売り場の中でも、何故か、この店頭に黒山の人だかり。
そんなに人気のあるお店なのか???




道行く人が立ち止まるし、このお姉ちゃんたちはさっきから立ち止まって、ず〜っと店員達を見てる。
売り子のお兄ちゃんが、そんなにカッコいいのか???


しばらく様子を見ていて理由が判明しました。

このお店、外に売り子のお兄ちゃんが立ってまして、お客が彼に買いたい物を指定すると、
売り子の兄ちゃんがカウンター内の店員に向かって、
商品名と個数を叫びながら商品を放り投げるのです!

それを受け取ったカウンター内の兄ちゃんも、梱包が終わった後で売り子の兄ちゃんに
放り投げ返す!
で、それがお客さんに手渡されるの。

傍から見ると海産物(小さな貝から50cm大(!)の魚まで)が空中をブンブン飛んでるわけで、
その光景が物珍しくて皆立ち止まってみてるのね。

ここといい、スターバックス第一号店といい、シアトルっ子は物を投げるのが好きなのだろうか・・・。

速すぎて写真は撮れなかったんだけど、Y●utubeで動画を発見したので貼り付けときます。




この時点で既にもう午後4時半。
シアトルからバンクーバーまで3時間掛かるので、もう家路に着かなければ。


シアトル、とっても楽しい街だったので離れるのが名残惜しいのだけど、また来るって事で。
またまた長い距離をバンクーバーに向けて出発です。



帰路の途中、こんな綺麗な山が見えました。

なんていう名前の山なんだろう?


途中で休憩を入れつつも、あっという間にカナダ国境に到着。


この時点で午後8時前。
バンクーバーは曇りの天気だったので、辺りも随分と暗くなりました。


今朝家を出てから12時間以上が過ぎてるなんて信じられない!!
楽しい時間って、ホント、あっという間に過ぎちゃうのね〜!


いや〜非常に内容の濃い一日でした。

チューリップ畑はとても美しくて心が洗われたし、シアトルは遊びの場としては最高に楽しい場所だったし。
どちらにも、またいつか行きたいと思ったし、とても素晴らしい結婚記念日旅行が出来たと思います。



来年の結婚記念日を楽しみにしつつ、今回のアメリカ日帰り旅行記はオシマイ☆



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