● ウィスラー ●


(2007年8月5日)

アタクシ、カナダに住んで3年になろうとしているのに、行った事の無い場所がまだまだ沢山ありまして〜。
その中の一つに


ウィスラー(Whistler)


がございます。

バンクーバーからだと、こんな距離の場所にあります。

(Map by Google)


カナダを知らなくても
「あ〜、ウィスラーなら知ってるぅ〜」っていう人、多いかも?(←そんな人間いねーヨ!)


“ウィスラー”といえば、世界中のスキーヤーが「一度は滑ってみたい場所」と名を挙げるウィンタースポーツの名所で、夏のリゾート地としても有名。
そして、3年後に開かれる
2010年バンクーバー冬季五輪の開催場所(の一つ)でもあります。


バンクーバーからは車で約2時間の場所にありまして、我家に車が無かった時代は、ウィスラーは私にとって、とてもとても遠い存在でありんした・・・。
(でも、インドア派のアタシ、バスに乗ってまで行きたい場所でもなかったのだ〜)


でも今は車があるし、本日はとても天気が良かったので、アタシの独断で、
いきなりウィスラーに行く事にしちゃいました★


「え―――!今(午後12時)から〜〜!?しかも3連休のど真ん中で〜〜!?」

と、ウィスラー行きを渋る旦那とプチ喧嘩をするも、そこはそれ、最終的にはいつもアタシの意見を通してくれる旦那ちゃん。


「一応行くけど、高速がちょっとでも渋滞し始めたら、ウィスラー行きは中止だからね。分かった?」


と承諾してくれました(だからダーリン大好きなの〜)。

それに対し、
「はいはい、分かりました〜(と言いつつ、渋滞してようが中止する気は全くなし)と空返事をし、ウィスラーへレッツら・ゴー。



とその前に


所用があって、バンクーバー・ダウンタウンにある中華街へ行きました。


用事が済んだ後は、近くにあった中華レストラン『Floata』にて飲茶ランチ。


ここ、初めて来たんだけど、広いのね〜(アタシの後ろに、更にコレと同じ位のスペースがある)。 
飲茶って注文方法が二種類(シートオーダー式かワゴン式)あるのだけど、ここのお店はワゴン式でした。

そして、お待ちかねの飲茶だす。

 



うわ〜〜〜美味しい!!

でもね、ここって、値段表示が一切されてないの!!!
一つ一つワゴンから取る度にドキドキなの!!
お店の雰囲気からして、結構高ソウダヨ!!



旦那
「なんか、季節値の寿司屋のカウンターで、勘定を気にしてドキドキしながら寿司を食べてる心境だ・・・」

アタシ「だね・・・。高くなりすぎたら悲惨だから、気をつけて食べようね・・・」


と小市民根性丸出しで緊張しながら飲茶をしたのであった・・・。

結局、食い足りないながらも、年の為、5種類食べてストップ。

気になる値段はチップを入れて
35ドル也


うーん・・・・・・うちらの感覚では、やはり高いな・・・。
5種類で止めといて良かった・・・。

美味しかったから、安ければまた来ようと思っただけに残念だ!


さ、飲茶で腹もいっぱいになった事だし、いよいよウィスラーに向けて出発しますか!


ちなみに現在時刻は午後1時半。
予定としては、ウィスラーに午後4時前には着きたいところだわ。

ダウンタウン・イーストサイドからハイウェイ1に乗って、一気にウィスラーを目指します。



バンクーバーとノース・バンクーバーを繋ぐ橋『セカンドナロー・ブリッジ』を通過中。
前に見えるのが毎度御馴染みノース・バンクーバーでございます。


ノース・バンクーバーを通り越し、現在、ウェスト・バンクーバーを通過中。
こんな絶景を眺めつつ、高速を西に向かってしばらくドライブ。

ちなみに、高速道路は旦那の予想に反し、す〜きすきだったので、このままウィスラーまで運転続行です。うっしっし。


ここは
ホーシュー・ベイ・フェリー・ターミナルでござんす。
感謝祭やクリスマスを義両親と祝う為にバンクーバー島へ行く時は、いつもここからフェリーに乗っています。

3連休の中日(なかび “ちゅうにち”ではない)という事もあり、車両用入り口は、各島に向かう車で大渋滞!
アタシ達は今回は船に乗らないので、“スコーミッシュ&ウィスラー行き”の右側車線をスイスイ〜〜と走行。


ここからはウィスラー目指して
『Sea to Sky Highway』を一直線!

このSea to Sky Highway、2010年バンクーバー冬季五輪の山岳競技会場となるウィスラーへ行ける唯一の道なんですが、
片道一車線しかなく、オリンピック時の大渋滞を避ける為、現在、片道ニ車線へと増設工事中なのでございます。

工事方法は、
ダイナマイトで岩肌を爆破しつつの車線増設、という時間短縮のための荒々しい方法。
ナチュラリストや動物保護団体から非難ごうごうなのは、説明するまでもありませんやね。

ホーシュー・ベイを過ぎた辺りからウィスラーまでの約100km間、こういう工事中の風景が続きます。
 

その間、所々で『落石注意!』的なサインがあって、ちょいとヒヤヒヤものです。



そんな中、バンクーバーから車を走らせる事約1時間で
スコーミッシュ(Squamish)に到着。


●スコーミッシュ豆知識●
スコーミッシュは、バンクーバー〜ウィスラー間の丁度中間地点に位置する町で、昔は銅山で栄えたが、現在は林業が町の主な産業。
花崗岩の1枚岩としては世界で2番目の大きさを誇るスタワマス・チーフ(写真右)を有し、北米ロック・クライマーのメッカとなっている。
希少な白頭鷲の越冬地としても知られる。
ちなみに“スコーミッシュ”とは、ファースト・ネイション語で「強い風」という意味。



このスタワマス・チーフを見るといつも「あ〜、スコーミッシュに着いた〜」と思います。
この大岩のすぐ隣にハイウェイが通ってるんだけど、岩の前を通過する時はかなりの迫力。


こんな岩肌を登る人がいるなんて信じられないよ、アタシは!
もっと自分の命を大事にしろよ――――!!



コホン・・・え〜、スコーミッシュはとても風光明媚な町でございます。
 


この町に住んでいるお友達の家の方向に向かって手を振りつつ、スコーミッシュをスススーっと通過。

左手にこんな絶景(タンタラス連峰)を望みつつ、ウィスラーに向かってひた走ります。



スコーミッシュを通過して30分が過ぎた頃、どうにもこうにも、いつもの悪い虫が騒ぎ出してきちゃいまして〜。

そう、
トイレの虫ざます・・・。


どっかにトイレ! トイレない!?」と騒ぐアタシ。
「この大自然、全てがトイレだ!!」と返す旦那。


「あ〜〜もう、ウィスラーまで我慢するしかないか・・・」と諦めかけたところで、ラッキーにも観光スポットを発見。


『ブランディーワイン滝 地方公園(Brandywine Falls Provincial Park)』でございます。


ブランディーワインの滝・・・だなんて、なんとも美味しそうな名前の滝ではございませんか。

ここでトイレ休憩をした後、せっかくなので滝のほうへも行ってみることに。
ここが滝への入り口でごじゃる。



しばらくトレイルを歩いていると、途中で線路が現れました。

この線路って、バンクーバー〜ウィスラー間を繋ぐ観光列車
『ウィスラーマウンテニア鉄道』が通るんじゃないかしら。
山道の線路を見ると、いつも映画『スタンド・バイ・ミー』を思い出してしまうアタシは結構イタイやつかも。

線路を越えると、手前に展望場所が見えてきました。
そこから下を覗いてみると・・・


ブランディーワイン滝(Brandywine Falls)が現れますぃた〜!

名前の由来は、
測量技師がこの滝の高さをめぐり、ブランディーとワインを賭けたことから(酒飲みバンザイ)。
ちなみに滝の高さは60メートル。 コレハ、ケッコウ高イ!!

凄く大きくて迫力満点の滝ですよー!!!想像してたより高さのある滝でビックリ!!
こりゃ〜一度落ちたら、水圧で上がって来れないだろうなあ・・・。
こんなに見応えのある滝、久しぶりに見ました!!


更に先に進むと、また展望台があり、そこからはこんな景色が!!!

びゅーてぃふぉー★

下に見える川はブランディーワイン滝から流れてきている川で、奥のデイジー湖に繋がっています。

デイジー湖はロッキーの湖みたく、色がエメラルド・グリーン!
バンクーバーから2時間足らずの場所なのに、こんなロッキーにも負けない景色が拝めるなんて〜。
軽い気持ちで立ち寄ったのに、想像以上の絶景を拝めて満足満足☆
近くをお通りの際は、是非立ち寄ってみて下さいな。


その後、綺麗なブランディーワイン滝を後にし、滝から車を走らせる事20分程で、やっとウィスラーに到着!!
更に車で10分ほど走り、ようやくウィスラー観光の中心地
ウィスラー・ビレッジ(Whistler Village)に辿り着きました〜。



●ウィスラー豆知識●
ウィスラー(英:Whistler)はカナダのブリティッシュコロンビア州にあるリゾート都市である。

ウィスラーにはウィスラー・ブラッコムと呼ばれる広大なスノーリゾートがあり、毎年200万人以上がリゾートのために訪れている(人口は約9,900名)。
2010年に行われるバンクーバーオリンピックの山岳競技会場となる予定である。
また、ウィスラーはWindows XPの開発コードにもなっている。
(Wikipediaより抜粋)




山の中にいきなり都市が出現した感じで、なんとなく長崎のハウステンボスを思わせるウィスラー・ビレッジです。


それにしても、ここでオリンピックが開かれるのか〜。
一体、どんな騒ぎになることやら・・・。


車を無料の屋外駐車場に止め、カメラ片手に“おのぼりさん”丸出しでウィスラー散策に向かいます。
この景色は、駐車場を出てすぐ左手に見える
ブラッコム・マウンテン・スキー場。

以下、ウィスラー流し撮り。


ウィスラーの消防署。

『山の消防署』って感じの建物が可愛らしい。



敢えて人通りが少ない時を狙って写真を撮ってるのだけど、この日のウィスラーは観光客でごった返してました。


アダルト・ショップ(!)のまん前に置いてあったゴミ箱に書かれた日本語表記。

日本からの観光客が多いんだね、やっぱり。
いかにも英語圏の人が書いた書体だけど、今まで見た(北米人が書いた日本語の)中では一番綺麗な書体かな。


さて、どうしてこんな回りくどい方法でゴミ箱のフタを開けなくてはいけないのかというと、


熊のゴミ漁り防止の為


なんですね〜。

熊、出ますよ〜〜〜。
観光地といえど、ウィスラーは山の中ですから〜、ええ。





町の中を流れる小川。


水が白濁色なので、ひょっとして、遠目で見たらロッキーの湖みたく、エメラルドグリーンに見えるのかも。









ちょっと裏道に入ると、観光客の喧騒から離れたこんな静かな場所も。



ハンギングや窓辺に飾られた花が凄く綺麗で可愛かった建物。

アタシも、バルコニーの花をこんな風にしたいのよ〜〜!!


こちらはビレッジから見たブラッコム・マウンテン。

オリンピック時は、あそこが山岳競技コースになります。


この時点で午後6時前。

だけどまだまだ青空が昼間のように綺麗だす。



午後4時丁度にウィスラーに到着して、今は午後6時前。
という事は、きっちり2時間、ウィスラー・ビレッジを歩いて回った事になるのね。

いや〜〜〜楽しかった♪

隅から隅まで歩き回って、もう気が済んだ事だし、そろそろ帰るとします。


ちなみに今回のウィスラー観光は、ウィンドウ・ショッピングが中心でした。

だってね

観光地なだけあって、物価のま〜高い事!!
物もレストランも全て観光地価格なのよ〜〜!!

(でも、ひやかして回るのは楽しかった!!)


ただ、マク●ナルドだけは、どこにあろうと値段に変わりは無いので、食事も結局そこで(どこまでも貧乏性)。
ウィスラーは来ようと思えばいつでも来れるし、無理して“ウィスラーの思い出の品”や“思い出の食事”を観光地価格で買う必要は無いと思うワケで・・・

だから、ウィスラーでの食事はマク●ナルドで十分なのだ!!!
(あと、腐るほどスタバがあったので、それでも十分かと・・・。)



やはり、ウィスラーは観光地なので、町の建物は御土産屋とレストラン、そしてホテルが殆どでした。
まあ、ある意味、アタシのイメージ通りの場所でございました、はい。

そんなウィスラーでの楽しいウィンドウ・ショッピングも終わり、午後6時丁度にウィスラーを後にしたのであります。



帰りの道中、行きの途中で見えたタンタラス連峰が前方に姿を現しました。
すっごい綺麗!!


風景を横目に暫く走っていると、右手にちゃんとした展望場所が現れたので、そこに駐車して写真撮影(by旦那ちゃん)。

スンバラシイ景色です。
この景色だけで、ご飯3杯はイケます。
ここで15分ほど時間を潰してたかな。


タンタラス連峰展望所を出発し、ウィスラーを出てから約1時間でスコーミッシュに到着。

ここでトイレ休憩&ガソリン補充をし、ついでにウェ●ディーズのドライブスルーで夕食を調達(バーガーな一日だった・・・)。

そうしてバンクーバーに向けて再出発したものの、渋滞に引っ掛かってしまった。
目前には、これまた行きの道中に通ったスタワマス・チーフがそびえています。


旦那に
「あの岩はね“ファースト・ネイションの酋長が眠っている顔に見える”と言われてるんだよ」と言われ


「ふーん・・・

見えないね


と即答しておきました、はい。(だって、本当にそうは見えないもーん)


スコーミッシュからの渋滞でちょっと時間が掛かったものの、午後8時40分頃にバンクーバーに帰ってまいりました。

日も暮れかかっておりました。


滞在時間よりも、往復時間の方が長かった今回のウィスラー滞在。

旦那曰く


「本当のウィスラーの醍醐味は、ショッピングなんかじゃなくて、アウトドア・スポーツにあるんだよ!
そして、次回はもっと早い時間に出発しよう!」


だそうなので、次回は早起き出発して、ウィスラーでハイキングでもしてみようかな


・・・・・・と思ったけど、
やっぱ熊が怖いから、アタシはショッピングだけでいいや!

ウィスラーの醍醐味、別に味わえなくてもいいっす!!



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