●カナディアン・ロッキー旅行記 2日目●
2006年7月3日 晴れ 時々 暴風雨
本日の目的地: バンフ
旅行2日目でございます。
今回宿泊したモーテルは朝食付きだったので、食堂が開く午前7時半に合わせ、午前6時半に起床。
レベルストークで迎えた朝はひんやりとしていて、空もちょっと雲が多い感じ。
『お天気チャンネル』ファンのChatちゃん(彼女の嗜好は時々理解不能なのよね★)の情報によると、
本日は『晴れ のち 雷』らしい。
・・・・晴れといて、いきなり雷かい。
「暑くも無く、寒くも無く、丁度いい〜☆」というファジーな芸当が出来ないカナダの気候ならではの天気予報だわ。
身支度を済ませて食堂に行ってみると、そこにはコーヒー、紅茶、パン、マフィン、フルーツといった朝食が用意されておりました。
ぶっちゃけた話、ここの宿泊料って一人30ドルちょいなのよねん。
なのに、部屋は清潔で設備もよかったし、公共プールがタダで使えたし、こんな朝食まで付いて、
すっごくスンバらしいんじゃない?これって!
いつか再びレベルストークに来る機会があれば、また利用させてもらうわっ☆
朝食後、荷物を車に載せ、ルーム・キーをフロント前のポストに戻し(前払いしてるので)、
「バンフへ向けて、いざ出発〜〜」となった時、Chatちゃんが
「・・・昨日、町のどこかに帽子を忘れてきちゃったみたい・・・」
という事態に。
Chatちゃんは「スー●ーストアで買った5ドルぽっちの帽子だから、見つからなくても後悔しない!」と言うものの、
5ドルには見えない可愛い帽子だし、昨日回ったルートは限られているので、
昨日歩いたルートを車で通りながら確認しつつ、昨夜のレストランへ行ってみる事に。
Chatちゃんが開店前の店内を覗いていると、中からシェフらしき女性が出てきてChatちゃんを店内へ入れちゃった。
それから待つ事、数分。
帽子を片手に、満面の笑顔でChatちゃんが戻ってきた!
やはり、ここだったか!
よかったね〜、お店の人が、ちゃんと取って置いてくれたんだねえ〜。
小さな事だったんだけど、この町と、この町の人々が益々大好きになった出来事なのでした。
さようなら、レベルストーク。
またいつか必ず、ここに戻ってくるわ〜〜〜!!
さて、レベルストークからハイウェイ1を東へ進みます。
まだまだ、こ〜んなのどかな風景が続きます。
レベルストークを発って1時間ちょっとが過ぎた頃、旦那が『Giant Cedars Nature Trail』という看板を発見。
「『巨大杉』〜? あ〜パスパス〜。 サクサクッ!と通り過ぎちゃお〜」
と言うも、旦那がどうしても行きたいらしく、っつーか旦那が運転してるんでハンドル切られちゃったら行くしかないよね。
う〜ん・・・やはり、ツマラナそうだ・・・。
しかし、ここのトレイルは数百メートルしかない、との事なので渋々中に入ることに。
トレイルはこんな感じに綺麗に整備されていて非常に歩きやすくなってます。
んでもって、周りにウヨウヨ生えてるのが『杉の木』でございます。やっぱ、ツマンネー・・・。
道中にはこんな小川が流れてて、マイナスイオン出しまくり。
この人たちは、小川に向って何をしているのかしら???
森の妖精か何かに手を振ってる??? 近付かないでおこー☆
このトレイル、所々に色々な説明書きがあって、その中の一枚に『クマが杉の木に登ってる写真』が。
なんと、その杉の木があまりに巨大で、クマがリスくらいの大きさにしか見えない!
「すっげーーーー!!!こんな巨大な杉の木がここにあるんだ!」
と、女三人、期待に鼻の穴を膨らませつつ先を進むも、歩けど歩けど、そんな巨大杉はどこにも見えやしねえ。
見えないどころか、もう出口だし!
「巨大杉は〜!?」と三人で話していると、旦那が一言、
「巨大杉、そこらじゅうにあったじゃない。
あ、君達ひょとして、あの“クマの写真”の杉を探してた?
あの写真のクマはね〜小さな小熊だよ。成獣なわけないっしょ。あはは。」
・・・・・・・。
なんだよ〜〜〜!知ってたんなら早く言えよな〜〜〜!!
まあ、期待は大ハズレだったものの、森林浴が出来たのでそれはそれで良しとするか・・・。
さ〜、先へ急ぐわよ〜。
巨大杉から車を走らせる事、約20分。
目前に、今まで見てきた山々とは遥かに異なる、こ〜んな山が姿を現しました!
「うわ〜山だ、山だ!(としか言いようが無いのだけど・・・)」と大盛り上がりの車内。
こ〜んな光景を見ちゃうと、イヤでも気分が盛り上がってくるわよね〜☆
カナディアン・ロッキー目前の景色でございます。
この景色から約30分車を走らせて辿り着いたのがロジャース・パス。
観光案内所や、お土産屋もある場所で、長距離ドライブのオアシス的場所。
ここでトイレ休憩でございます。
ここでトイレを済ませ、バンフ&ジャスパーの観光マップを手に入れ外に出ると、こんな看板が。
ここには地リスが沢山生息しているらしく、彼らは非常にフレンドリーなんだそうな。
「へ〜」と感心していると、旦那がいきなり「あ!あそこに地リスがウヨウヨいる!!」と言うではないの!
「え!?どこどこ!?」と旦那が指差す方を見ると・・・
いた――――――――――!!!!
か〜わ〜い〜い〜〜〜〜〜!!!!!
アタシ、もう鼻血吹きそう!!!!
もう4人で一心不乱にカメラのシャッターを切ったのでした。
この子達ってば、と〜っても小さなリスでして、人馴れしているのかアタシ達が近寄ってもビクともせず。
ただただ、一心不乱に食事をしておりました。
あ〜メチャクチャ可愛い〜〜・・・☆
この地リスちゃん達のお陰で、『自然動物と触れ合う』という目的がちょっとだけ達成されたわ!
あ〜ん、ここから離れたくない〜〜〜!!!
後ろ髪を引かれつつ、ロジャース・パスを後にしたのであります。
ロジャース・パスから車を走らせる事、約2時間弱。
ランチ&ガソリン補給の為、ロッキー手前の町ゴールデンにて休憩。
え〜っとここでですね〜、旦那と車内で夫婦喧嘩をおっぱじめてしまいまして〜。
ここに着いてアタシが運転を変わったんだけど、アタシの運転に対して旦那が偉そうにお説教したものだから、
アタクシ、ブチ切れてしまいまして〜。
ememちゃん&Chatちゃんは目の前で繰り広げられる夫婦喧嘩(主にアタシが怒鳴ってたけど)にオロオロ。
お二人には「こんな所をお見せして申し訳ないわ〜」と思いつつ、怒りが収まらず暫くムッツリ。
ガソリン補充後、スミッティーズというファミレスにてランチ。
な〜んてことはない『エッグ・ベネディクト』でございます。
腹は立っていても写真は撮る!これぞHP管理人魂!
腹が立って気分が悪かったのもあるし、この上にかかってるオランデーズ・ソースがやけに甘くて、半分食べてパス。
やっぱり、怒ってる時は何を食べても美味しくないわねえ・・・。
食後、テーブルに顔をうずめてがっくりとうなだれている旦那の姿を見て、
「ちょっと言い過ぎたかな・・・」と反省モードに突入。
ランチ後、ゴールデンからバンフに向けて出発。
道中、何度も「ごめんなさい」と謝ってくる旦那の手を握り、めでたく(?)仲直りしたのであります。
後ろに座っていた御二人もホッとした事でしょう(ホント、ゴメンね〜)。
おっと、ここからアルバータ時間に変えなくては。
そうです、カナダはロシアに次ぐ、世界第2位の国土面積を誇る国。
隣の州でも1時間の時差があるのです!
アルバータ州はブリティッシュ・コロンビア州よりも一時間進んでいるので、時計の針を一時間早めます。
う〜ん、ちょっと時間を損した気分だわあ。
ま、帰りは逆になるから、そこで取り返せばいいのよね。
さてさて、ゴールデンを出て約1時間弱、旦那が再び何かを発見。
スパイラル・トンネルです〜。
その名の通り、山の中でトンネルが螺旋(スパイラル)状になっている列車専用トンネル。
以前は直線の線路だったらしいのだけど、山岳部の急勾配のため事故が多発し、
現在のスパイラル状の線路に変えられたのだとか。
オンナ3人で「あっそー・・・」と眺めていると、何やら汽笛の音が!!
列車が来た―――!!
なが〜〜〜〜〜〜〜〜い貨物列車がトンネル内に入り、斜め下のトンネルから車両のトップが見えたところ。
模型だす
列車の最後尾はまだトンネルにすら入っていないんだよね。
一体、何キロあるんだろう?この車両。
かの『地球●歩き方』にも紹介されているらしいんだけど、内容は
「列車が走っている時はそれなりに見ごたえがあるが、
列車が走っていない時は何が面白いのか分からない」
といった紹介のされ方。
『地球●歩き方』様、
あなたが言っている事は全く以って正しい!!!
ま〜アタシ達がいた時にタイミングよく列車が来てくれたのは幸運だったけどね☆
「さ〜列車も見たし(?)、そろそろ出発だべ〜」と車のエンジンをかけるも、何かがおかしい。
パネルのサイド・ブレーキランプが点灯したままだし、それより何より、ウィンカーが点かない!!
ひええ〜〜〜〜!!高速運転でそれは無いでしょおお!!!!
ブレーキを確認してみたけど、ブレーキはちゃんと利いてる。
旦那曰く、「ヒューズに問題があるんだと思う」。
とりあえずブレーキに問題は無いので、手信号をしながら目前に迫ったレイク・ルイーズへ。
スパイラル・トンネルから車を走らせること約30分、『ロッキーの宝石』と呼ばれるレイク・ルイーズに到着。
空が随分ドンヨリとしてきて、今にも雨が降りそうだったので、
車の点検はひとまず置いといて、レイク・ルイーズ観光へ。
5年前のロッキー観光では、レイク・ルイーズに続く車のあまりの多さに辟易し、
近くのモレーン・レイクへ赴いた経緯があるのだけど、どんな物なんでしょうな、『レイク・ルイーズ』。
『宝石』と言われるだけの価値がある美しい湖なのかしら?モレーン・レイクのほうがよっぽど・・・。
そう思いながら辿り着いたレイク・ルイーズは・・・
う〜ん・・・・曇ってるせいもあるのかもしれないけど、イマイチ。
正直、「何でそんなに有名なわけ?」とすら思ってしまったわァ。
湖の手前にはChatちゃんが置物と間違えた、こんなオジサンもいました。
ここ、かなり冷たい風がゴーゴー吹いてたんだけど、さ・・・寒そう・・・。
レイク・ルイーズを楽しみにしていたChatちゃんも「あれ〜?」といった感想を持ったようで。
ここにいても寒いだけだし、全員「もう、いいや。十分よ〜」って感じになり、早々と車へ退散。
ここの駐車場で車の点検。
まずは車に関して詳しい義父に電話し、指示を仰ぐ事に。
旦那が義父の指示通り、運転席下にあるヒューズパネルを開き、ヒューズを一つひとつ確認。
どのヒューズにも問題なし。
とりあえず、ヒューズパネルを一旦閉じ、再度エンジンをかけ様子を見てみることに。
そしたら
ウィンカーが直ってる!!!
パネルのブレーキランプも消えてる!!!
ヒューズをいじった事で車がリセットされたようで、全ての問題が解消されました〜。
「いや〜お義父さん、やっぱり凄いよね〜。あ、ついでにあなたもね。
お義父さん、尊敬しちゃうよね〜。あ、ついでにあなたもね」
「もう!最初にヒューズに問題があるって言ったのは僕でしょ〜〜???」と言う旦那を全員で↑のようにからかいつつ、
『真のロッキーの至宝』モレーン・レイクに向って車を発進させたのであります。
レイク・ルイーズから山の頂上に向けて走ること約15〜20分。
アタシの大好きなモレーン・レイクに到着!!
いや〜ん5年ぶり!!!
会いたかったわ〜〜〜〜〜!!!
相変わらず、湖がバスクリン色〜〜〜!!
が
悲しいかな、ここに来て、雲行きの怪しかった空から雨がポツリポツリ。
「晴れてなくて残念だったけど、雨も降りそうだし、車に戻ろうか・・・」と言うと、ememちゃんが
「あそこにモレーン・レイクを見渡せる岩山に続くトレイルがあるよ。あっちに行ってみたい」
と言うので、「そうね〜。せっかくここまで来たんだしね〜」という事でトレイルに挑戦する事に。
が
道は(割と)険しかった・・・!
岩山を登るもんで、結構足場が危なかったりするし、おまけに・・・
横からの突風が凄いのなんのって!!!
おまけに空はすっかり灰色になり、突風&雨が〜〜〜〜!!!
でも、雲が異様に早く流れて行っているので、もう少しこの雨の中頑張れば、
ひょっとして、青空のモレーン・レイクにありつけるかも?と、暴風雨の中、4人岩場に隠れて頑張りましたさ。
その甲斐あって・・
→
晴れた〜〜〜〜〜!!!!!
暴風雨にさらされながら待った甲斐があった!!!
皆さま、これが“モレーン・レイク”でございます!!!!!
アタシが、「レイク・ルイーズなんか、ケッ☆」と言う気持ち、お分かり頂けるかしら!?
この湖、肉眼で見てもこんな色なのよ〜。
エメラルド・グリーンとはこのことですな。
岩山の頂上にあるベンチに4人で腰掛け、この神秘的な風景をただただじ〜っと見つめていたのです。
本当に離れ難い場所でございました・・・。
離れ難いものの、離れなくてはバンフに着けないので、後ろ髪を引かれつつ、モレーン・レイクを後にしました。
こんな風景の中、南へ走る事1時間30分。
カナディアン・ロッキー最大のリゾート地・バンフに到着で〜す。
カナディアン・ロッキーと言えばバンフ、バンフと言えばカナディアン・ロッキーってくらいにかなり有名なバンフ。
日本のガイドブックにも必ず載っているので、地名くらいはご存知の方も多いのではないかと。
町は観光で成り立っていると言っても過言じゃないほどお店がビッシリあり、それ以外はホテルやモーテル、B&B。
ロッキーの恩恵をモロに受けている町なのでございます。
ま、物価(観光地なので全てが高い)はともかく、町全体は可愛くてスキです、はい。
早速モーテルにチェック・インし、荷物を置いて夕食を食べる場所を探す事に。
どこのお店にも店先にメニューが置いてあるんだけど、どこもかしこも高け〜〜〜〜!!
いくら観光地とはいえ、あなた生意気なんじゃない!? え!? バンフ!!
そんな中、「ここならまだマシか・・・」と入ったのが『Wild Bill's Legendary Saloon』というパブ。
窓際の席だったので、バンフの町が見渡せました。
そして、アタシが食べたのはコチラ。
『Brie Chicken($16.95)』
味は可も無く不可も無く、こんなもんか〜って感じです。
・・・やっぱ観光地価格だよなあ・・・。
そして、ここでememちゃんに思いもしない悲劇が・・・!!
まず、ememちゃんは$10.99のエルク・バーガーを注文。
その時、ウェイトレスのイカすねーちゃんに
「チーズは2種類にしますか?トッピングにオニオンを付けますか?マッシュルームは?ベーコンは?」
と訊かれ、「全部付けてちょうだい」と頼んだememちゃん。
エルク・バーガー、と〜っても美味しかったそうです。
そして食後に請求書を見てみると・・・
誰よりも安い物を注文していたはずのememちゃんの請求書が、
なんと誰よりも高い$21.45(チップ別)に!!!
あのトッピング、全て別料金(しかも観光地価格)だったんだあああ〜〜〜〜!!
チップを入れると日本円にして約2400円・・・。
とんでもない高級バーガーを食べてしまったememちゃんなのでありました・・・。
(「ふ・・・。美味しかったからいいケドね・・・(遠い目)」本人談)
食後はすっかり暗くなったバンフの町をモーテルに向ってぷ〜らぷらと散歩。
お〜っと、そういえば、今回の宿は朝食が無いんだった。
そんなわけで、近くのSAFEWAYに寄って明日の朝食のお買い物。
そこでアタシに運命の再会が!!!
バンクーバーのバスの中で一度見かけたことがある、と〜っても可愛い青年に、なんとこのスーパーで遭遇!!
「これって運命!!??(もちろん、向こうはアタシのことなど知らんが)」と一人騒いでいたアタシに、全員(旦那含む)から
「あ〜はいはい。これでジャスパーででも会おうものなら、本物の『運命』なんじゃな〜い?」
と軽くあしらわれ・・・。
ジャスパー、良い事カモ〜ン。(とか言いつつ、それ以降、彼の事などすっかり忘れていたアタシ☆)
買い物後、5分ほど歩くと宿に到着。
今回の宿はこの旅で一番高い宿なんだけど、バンフの他の場所に比べれば安いと思うわ〜。
部屋も2ベッドルーム(各部屋にクィーン・ベッド2つ)に広いリビング。
バスルームは一つだけど、洗面台がバスルームとトイレに各自あって、朝は順番待ちしなくていいし。
なによりバンフのダウンタウン内っていうのがいいのよね。
冷蔵庫が無いのはマイナス点だけど。
その後は、アタシはさっさとシャワーを浴び、他の3名はトランプで『クレイジー8』遊び。
Chatちゃんがシャワーを浴びる番になった時、
今度はアタシ、ememちゃん、旦那で『ぶたのしっぽ』をして大変盛り上がったのでした(旦那ボロ負け)。
内容の濃い一日だったわ〜・・・。
そのせいか、ベッドに入った途端、10秒もしない内に眠ってしまったアタシなのです。
明日はジャスパーに向け出発で〜す。
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