●カナディアン・ロッキー旅行記 3日目●



2006年7月4日 快晴
本日の目的地: ジャスパー





旅行3日目でございます。

本日は“カナディアン・ロッキーの目玉”とも言える
『アイスフィールド・パークウェイ』を北上し、
1日かけてバンフからジャスパーへと向います。

この道は色々と見所が多く、寄り道等で長丁場になりそうな予感。

今日も早く起きて出発せねば!


と思ったものの、


前日2日間の強行スケジュールで皆様、少々お疲れ気味。
B&B到着は少し遅くなるけど、どんなに寄り道しても今日中にはジャスパーに着けるし、
運転しっぱなしの旦那を少しでも長く休ませたいので、今回は思い切って9時の起床といたしました。





悲しいかな、旅先では早寝早起きなアタシ、午前8時にはギンギンに目が覚めてしまった。

「ふふふ、まだ誰も起きていまい」

と何故か一人勝ち誇った気分でボサボサ&ヨレヨレ寝起き姿のままリビングルームに行くと、


『もう、いつでも出掛けられまぁっす☆』な状態のChatちゃんが、優雅に朝ティーを飲んでいた!!


・・・・・負けた。(何がじゃ)


朝から爽やかChatちゃん「おはよう!今、メモを置いてバンフ散策に行こうと思ってたところなの!あ、お紅茶、飲む?」

朝からヨレヨレのアタシ「・・・え、は? あ〜・・・散歩、散歩ね・・・行きます、行きます。 お紅茶? はい、頂きます・・・」


朝からChatちゃんの“爽やかビーム”を浴びせられ、寝起き眼も視界スッキリになったアタシなのでした。


最初はChatちゃんとアタシだけで散歩に行く予定だったけど、結局残りの二人も起こして全員で(無理矢理)散歩に行く事に。
せっかく全員起きた事だし、朝食を先に食べちゃおう。

本日の朝食は、昨日スーパーで買ったインスタント・スープに、マフィンとフルーツ。
バンフで食べるショボイ朝食・・・感慨深い物があるわぁ☆

そんな朝食の最中、Chatちゃんが

「バンフってね〜
“バンフ・スプリングス・ホテル”とその隣を流れる“ボウ滝”が有名なんだよ〜。折角ここにいるんだし・・・ね? 」

「いいね、いいね〜」とオンナ全員で言っている中、唯一人、釈然としない表情の人物が・・・。

それは、旦那。

顔に思いっきり


「それって、ただのホテルでしょ・・・?」


って書いてある・・・・!


そうなの。

うちの旦那って、この手の趣向を全く解さない人間なの。

そういえば、ememちゃんの感性はうちの旦那のものとよく似ている。

以前、彼女がカナダ東部を旅行した時、ニューファウンド・ランド
(カナダ最東端の場所。近海にはタイタニック号が沈んでいる)まで
足を運ぶと言うので、「じゃ〜『赤毛のアン』で有名なプリンス・エドワード島にも行ったら!?近場じゃん!」と言うと、


ememちゃん「う〜ん、PEI はあんまり興味わかないんだよね。」

アタシ「なんで〜〜!?ほら、『恋人達の小道』があるし!」

ememちゃん「それって、ただの“小道”でしょ?

アタシ「うぐっ・・・! ほ、ほら、『輝く湖水』もあるし〜!」

ememちゃん「それって、ただの“池”でしょ?

そうそう、
PEI といえば、ロブスターだよねえ〜。

アタシ「・・・・・・・・・・・★」


って感じに、ミョーに現実的な所がよく似てるわ〜。


閑話休題

朝食をまったりと食べた後、散歩から帰ってきた直ぐにチェックアウトできる準備をし、朝日がまぶしいバンフの街に繰り出したのであります。

 

今日も腹立つくらい良い天気だ〜〜〜〜〜!
また車の中が灼熱地獄になるんだろうな〜〜〜コンチョクショ〜〜!!

上の写真は今回利用したモーテルの直ぐそばのメインストリートで、時刻は午前9時過ぎ。
せっかくバンフに来てるんだし、メインストリート以外も散歩してみよ〜。
 


住宅地にて。
なんか、ゴージャスな家が凄く多くて、土地柄かB&Bを営む家が多かったっす。
その収入で家のローンを払ってるんだろうなあ。
ここら辺の時価って、バンクーバー並なのかしらねえ?


これ、バス・ディーポ(日本でいう“バス・センター”)だったけか?
なんでも、早朝にここに来れば自然動物に遭遇する確立が高いらしい。
しっかし、バスが一台も無かったなあ。

ここからテレテレと歩いていると、再びメインストリートに到着。

約1時間の散歩でした。
ememちゃんの所用後、チェックアウトをする為、宿泊しているモーテルへ。

荷物を車に載せ、支払いもチャッチャと済ませ、いよいよバンフとサヨウナラ〜。
本日の目的地・ジャスパーに向けて出発で〜す!

まず車が向う先は、Chatちゃん一押しの“バンフ・スプリングス・ホテル&ボウ滝”。
車は『ホテル&ボウ滝』を見渡せる展望台へ向けて走ります〜。
(この辺の写真が無いのは、全員“ロッキー慣れ”して来たため。「山〜?もう見慣れた、って感じ?」と・・・)
10分ほど車を走らせたところで早くも展望台に到着。


駐車場に車を止め、展望台に続く階段を昇っていくと・・・



ロッキー山脈の麓に佇む
バンフ・スプリングス・ホテルでございま〜す。


うわ〜〜!! 城だよ、城っ!!!


拡大図



ホテル、っつーより『城』。 城、っつーより『中世の要塞』みたいな、巨大で優美な建物でございます〜。
ああん☆ いつか、こんなホテルに泊まって優雅なロッキー観光がしたいわあ☆

さて

この展望台からはホテルは綺麗に見えたものの、ボウ滝は見えず。
どうも、駐車場から続くトレイルを歩いて、下に下っていけばボウ滝が見えるらしい。
普段なら、「トレイル、面倒くさ〜。滝なんか見なくてもいいもんね〜」と鼻ほじりながら言ってるところだけど・・・


ここまで来て、行かないわけにはいかんでしょう。


ああ、行きましたサ!!
しかも結構大変な思いをして辿り着いた先に滝は無く、ただただ川が流れるのみ!

ああ、滝の音が聞こえる方角目指して再び歩いたサ!(↑思いっきり逆方向だった)
道なき道を歩きましたサ!!!
道中、何度足元を滑らせて急流なボウ川に落ちそうになった事かっ!!!


結局、「ただのホテルでしょ?」と言っていた旦那が、一番この場所(トレイル)を楽しんでる。きいい!!

「こんな大変な思いしてるのに、しょーもない滝だったら絶対に許さなねーーー!!!」

と思い始めた頃、やっと滝に到着!!


ボウ滝で〜〜〜っす!!


 

ここは、マリリン・モンローが主演した1954年の映画 『帰らざる河』 が撮影された場所です。
50年前、ここにモンローがいて、同じ風景を見ていたんだなあ、と思うと感慨深い物が。


な〜んかホテル側を見てみると、
川沿いにちゃ〜んと整備された遊歩道が!
あっちに行ってればさぞかしラクにボウ滝に辿り着く事が出来たんだろうなあ。
でも、こちらは道なき道を歩いてきた分、ホテル&滝を同時に写真に収める事が出来たわけで、
これから行かれる方はこちら側に行かれる事をお薦めしたいわぁ(でも、くれぐれも足元に気を付けてねん)。
ちなみに、最初に行った展望台を降りてすぐの右手に速攻で滝に辿り着けるトレイルがあります(後になって気付いた)。


さ〜、ホテル&滝も堪能した事だし、いよいよジャスパーに向けて出発よ〜〜〜!!

が、

これから走る道は、地図を見たところコレと言った休憩場所が見当たらない為(何かはあるんだろうケド)、
万一の事を考えてトイレ休憩と昼食を近くのレイク・ルイーズにあるドライブ・イン『サムソン・モール』で済ませることに。

ここで唖然とする出来事が。

最初に入ったレストランは既に長蛇の列で断念。
次にガイドブックに載っていたファミレスに行ったのだけど、どうも様子がおかしい。
中に入っていく客の殆どが釈然としない表情ですぐに店から出てきてる。
「???」と思いながら入店すると、アタシ達の前の客もなにやら店員と揉めてる様子。
店員が言うには

「現在、ドイツからの団体様がTVで『ワールド・カップ ドイツ戦』の観戦中なんです。
ゲームが終わるまで彼らはここから動きませんよ。お二人様なら席が空いてます」


はああああああああああああ!!!???

わーるど・かっぷ かんせんちゅう〜〜〜〜!!!??

ロッキーまで来てコイツらア●かっ!?
それを黙認している店側はもっとア●だ)

ロッキーまで来て、店を占領してまでサッカーが見たいんだったら、
ワールド・カップが終わるまでドイツにいろよ!!



殆どの客は食事が既に終わっているのに、追い出されている他の客を気にする様子も無くTVに釘付け。
アタシ達はとっとと店から出て、モールにあるデリにてサンドイッチを買い、むかっ腹を抑えつつ車内でランチを済ませたのでした。


昼食ゲット後はいよいよ、ジャスパーに向けて出発です。

これから走る93号線はバンフからジャスパーまでのカナディアン・ロッキーを縦断する一本道で、
別名『アイスフィールド・パークウェイ』

全長約230kmで、ロッキー山脈の合間を縫って南北に走っている高速道路。
山は勿論、湖や氷河も堪能できる、カナディアン・ロッキーの見所満載なルートでございます!!

そんなアイスフィールド・パークウェイを北へ進むこと約30分・・・と思ってたんだけど、


思いっきり南に向けて(もと来た道)を走ってるううう!!!!
このまま走ってたら、再びバンフに逆戻りするところだったああ!!!
気付いたのはいいけど、高速だからUターン出来ないいい!!!



道が違う事を恐る恐る全員に告げ、ラッキーな事にちょうど手前に差し掛かったキャッスル・ジャンクションにてUターン。
旦那の提案で「もと来た道をまた戻るのはつまらないから、レイク・ルイーズまで地道を走ろう」、という事に。


高速では見えないお花畑のすぐ横をゆっくり走りながら、男性的なキャッスル・マウンテンを堪能。
森の中を走り抜けて、森林浴をしながらのドライブは気持ちよかったです。
いや〜アタシが道案内を間違えたお陰よねっ!!
スンマセンデシタ・・・★


レイク・ルイーズから、今度こそ正真正銘、アイスフィールド・パークウェイを北に向って出発です。


こ〜んな雄大な景色が230kmも続くって、凄いと思わない?

レイク・ルイーズから車を走らせる事、約1時間。

クロウフット氷河に到着〜。


なんでもこの氷河、厚さ50mなんですってよ、奥さん!!
小学校の時、50m走したのを思い出してみて!あれ位の距離があるのよ〜。

しかし、クロウフット(カラスの足跡)とはよく言ったものだわ〜。言われてみればそう見える。
20世紀初頭までは三股だったらしいんだけど、現在は一番下が溶けて無くなり、今では二股に。
現在は真ん中の爪も消滅しつつあるのだとか・・・。
温暖化よ〜、温暖化!!コワイコワイ・・・。


ここから車は更に北を走ります。
氷河の合間を走る高速道路のせいか、はたまた標高が高いせいか、外の空気がヒンヤリと冷たくて気持ちいい!
昨日までの灼熱地獄がウソのようだわ〜〜♪

さて、クロウフット氷河から車を30分ほど走らせたところで、
ウォーターフォール・レイクに到着。


ここの湖の水も綺麗なエメラルド・グリーン。
しかもここ、展望場所が湖の目の前でして、1mほど下の岩場に行けば、そこはもう湖。
今日も天気が良く湖の水があまりに涼しげだったので、前回のスリーバレー湖に続き、今回も足を浸してみました☆


冷た〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!!!
と・・・凍傷になりそう!!!

この手のエメラルド・グリーンの湖って、近くで見ると水が透き通ってなく、白っぽく濁ってるのよねえ。
ここにememちゃんも加わり、二人でしばらくバシャバシャ。
最初は躊躇していたChatちゃんに

「ここまで来てイヤだとは言わせないよ!! さあ、足を浸けな!! 浸けるんだよ!!」

と二人で奉公娘を怒鳴る女将のように強制し、最後にはChatちゃんも観念し足を湖にポッチャン☆

三人で
「は〜〜〜☆ 気持ちいいねえ〜〜〜」と涼んでいると、草陰の向こうから「フンフン〜♪」と鼻歌交じりな水音が。
パシャパシャという軽快な水音がどんどん近づいてきて、草陰から現れたのは・・・





旦那だった。

姿が見えないと思ったら、こんな事してたのか。
さすが、
サル並の野生児、足を浸すどころか水に浸かってるし。

ここで旦那のワガママ発生。

「ここで泳ぎたい! いや、泳ぐ! っていうか、泳ぐしかないしっ!

とジタバタし始めた。

普段なら「水着があるんだったらいんじゃな〜い?」となるけど、ここって水が冷たいし、おまけに今日も予定がいっぱい。
こんな所で泳がせてたら、いつ出発できるか分からないのでアッサリ却下。

それでもジタバタしているので
、「同じこと何回も言わせるな」と再び却下し、やっと諦めた様子。
また今度、また今度泳げばいいじゃん、ね?(って、今度はいつなんだか)

ヒンヤリとした足で車に乗り込み、再びアイスフィールド・パークウェイを北上します。
 

ウォーターフォール・レイクから車を走らせる事約1時間、
山を“らせん状”に走る道を登り、
 
登ってマース。


かなり標高の高い位置まで来て辿り着いたのが
サンワプタ峠


すっげ――――!!! 絶景――――!!!

開いた口がふさがらないスケールの巨大さでして、カナディアン・ロッキーの規模を再確認。
『北海道はでっかいどう』なんて言ってる場合じゃないヨ!!

もうね、吸い込まれそうなのよ!!
標高は2023m。
高所恐怖症のアタシ、手すりにつかまって死ぬ思いで写真を撮りましたっ!

そうそう、写真中央の道路を走ってここまで来たのよ〜。
道路を走ってる車がちっさ!!

ちなみにこの峠を過ぎるとジャスパー国立公園になります。
バンフを出発してから6時間半。
やっと
ジャスパー圏内に突入です〜。



サンワプタ峠を過ぎて走る事10分、そろそろコロンビア大氷原に到着する筈・・・と思っていたら!!


「ピカ――――ッ!!! ピカ――――ッ!!!」


と旦那がいきなり絶叫し、西部警察(古い!)並なドリフトを決めて道路沿いの空き地に急停車!!!!
いきなりのドリフトに車内は「ギャアアアアアア!!!!」

いきなりの事で何がなんだか分からないアタシ達に、
「ピカがいたんだ!写真撮ってくるから5分待ってて!!」と言い残して旦那はカメラを持って去っていった・・・!

Chatちゃん「・・・・・・・ピカってなに?」
ememちゃん「ほら、バンフの『ピカ』っていう名前のお店の看板に絵が描いてあったじゃない。あれじゃない?」
アタシ「・・・ああ、あの地リスみたいなのね・・・」

全員「・・・・・・・・・そんな小さい動物、運転中にどうやって見つけたんだ?????」



●PIKA(鳴きウサギ)とは●
標高1400m以上の山岳地帯に住む鳴きウサギ。
普段は岩場の穴の中で生活している。



ピカにソロ〜リソロ〜リと近づく旦那。

ピカと思われる動物は、道路沿いに小さく写っている白い岩の上に立ってたらしい。

で、撮った写真がコレ。



地リスじゃん。



昨日見た地リスとま〜ったく同じ。
ピカだと思っていた旦那はガックシ★

あ〜あ、残念だったねえ〜〜。
でも、いいじゃん! 地リスも可愛いし〜。
さ〜ピカもいなかった事だし、とっととコロンビア大氷原に行こう〜ぜ〜。


その場所から約20分後・・・


遂にやって参りました
コロンビア大氷原!!


いや〜一度は来てみたかった場所なので感激☆

とりあえずここの観光センター(雪上バス乗車券売り場もある)にてトイレ休憩。
雪上バスのスケジュールを見ると、今チケットを買えば、本日の最終に乗れそう。
「15ドルくらいなら乗ってもいいかな?」と思いつつ料金を見てみると・・・


大人一人 40ドル也


高け〜〜〜〜〜〜!!!!
パス、パス!!



今回は地道に歩いていける所まで歩いていく事にしました。

まずは車に乗って、氷河の麓まで移動し、そこでフリースを着用(着ないとメチャクチャ寒い!!)。

防寒対策完了、ということで、いざコロンビア大氷原へ!!


氷河まで↑な感じの道を歩くんですが、これがなかなかどうして結構な急勾配でキツイ!
空気も薄いもんだから、ちょっと歩いただけで息切れが。
ああ〜氷河が、氷河が遠のいていく〜〜〜〜。

氷河までの道中、所々に年式が書かれた看板が。
どうも「19●●年までは、氷河はここまで伸びていました」っていう目安看板らしい。

大昔から溶けはしていたものの、氷河後退はやはりここ50年間が一番激しいみたい。
やっぱり地球は熱くなっちゃってるんだねえ・・・。
十数年前ですら、アタシが今立ってる位置にまだ氷河があったんだろうに。

とちょっとばかしセンチになっていたら氷河が真正面に見えてきた!



写真右側の氷河の上を歩く人々で大きさを比較してくださいな。
写真上の人が立っている囲いがある位置までは歩いて行けますが、それ以上の立ち入りは禁止されてるそう。
(既に3名が氷の裂け目に落ちて亡くなっているらしい)

ここからずっと向こうの大氷原は雪上車の出番となります。


興味あるけどなあ・・・40ドルはちょっとなあ・・・イタイよなあ・・・★


この位置から暫く歩いてやっと氷河の手前に到着。


氷河の断面。
この段階でもポタポタと氷が解けてるんだよネエ。
10年後にはこの部分の氷はもう無い事確実。


足元に気を付けつつ、いざ、氷上へ!!


うわ〜〜〜〜〜!!! つるっつるっ!!!
なのに急斜面!!
運動靴じゃなきゃ歩けないね、これは!!

ちなみに中央に立っている人の所までが歩いていける限度ギリギリ地点。
やはりどこにも『言いつけ』を守らない人間はいるわけで・・・(左のバカップル)。
中央には氷河が溶けた水で出来た小川が流れてます。

後ろを振り向くと・・・


こ〜んな感じ。
降りるの怖い・・・・・。

氷の上はかなり寒い!!!
冷風がゴーゴー吹いて、フリース着てなかったら唇が紫になってたかもー!

ここでひとしきり写真を撮った後、登り以上に足元に気を付けながら恐るおそる下ります。
なんとか全員滑り落ちることなく、無事、駐車場まで到着〜。

あ〜楽しかった!!
歩いて登るのも楽しかったけど、やっぱ、
いつかは雪上車も挑戦してみたい、と無謀にも思うアタシなのであった。

さ〜て、名残惜しいものの、はやくジャスパーに向けて出発せねば。
時間はこの時、既に午後7時前。
今夜泊まるB&Bには8時到着、って伝えてあるし〜。

さようなら、コロンビア大氷原。
アタシが次に来る時まで頑張って溶けないでいて〜〜〜!!


さて、コロンビア大氷原から車を走らせる事約10分。
路肩に車を停めている車が数台あり、ドライバー達が何かの写真を撮ってる。
「ん〜?」と思いながら見てみると、そこには・・・


きゃああああああああ!!!!




マウンテン・ゴートの親子がああああぁ!!!!!!

また会えたぁ!!!
前回の旅に引き続き、今回二度目!!!
今回は真っ白な冬毛ではなく、夏毛になってるわあ。


もう、この子ヤギが可愛くって、可愛くって!!!

「ママ、ママ、あそこにヘンな生き物達がいるよ!?」って感じにメエメエ鳴いてて〜。

そして岩山の斜面にもう一匹子ヤギが!!

この子も、
「ママ、ママ〜。一人にしないで〜〜!」って感じにメエメエ鳴きながら、
急斜面を器用にスイスイ走りながら駆け下りてきた!
きゃ〜〜〜わいい〜〜〜〜!!

この後、他の車も合流し、パパラッチ達による大撮影大会。
この親子、パパラれまくってました。
ストレスを感じてるよなあ、きっと・・・(←って自分も撮っておいて何さ★)

アタシの『自然動物に触れ合う』計画、かなり順調に進んでおります!!
ありがとう、マウンテン・ゴートちゃん達〜〜☆
車に気を付けてね〜〜〜!!


マウンテン・ゴートとの遭遇にやや興奮しつつ、車は更に北上致します。
そして車を走らせてから1時間後の8時半、ジャスパーに遂に到着!!!


しかも、ジャスパー入り口で




エルクに遭遇〜〜〜〜〜!!!!!

ホント、このエルク達(一瞬、ほっそい牛かと思った)ったら
「ジャスパー観光協会からギャラでも貰ってるの?」
って訊きたい位の絶妙な立ち位置でジャスパーの入り口にいたの〜〜!!
なんか、「おいでませ、ジャスパーへ」って感じなのよね〜〜。
ジャスパーの営業部長なのかもしんない。



こんな風に、本当に自然に町に溶け込んでました☆
もう、アタシの今回の旅の目的はこれで達成できたと言っても過言じゃないわっ。
やっほい☆

ジャスパーの分かりにくい道路標識に苦戦しつつ、なんとか今夜の宿であるB&Bに30分遅れで到着。
今回のB&Bは本当に普通の民家でして、そこのベースメンとをB&Bとして使ってました。

日本ではB&Bって馴染みが無いのでここで補足しておきましょう。(アタシってば優しい〜☆)
B&Bとは『ベッド&ブレックファースト』の略です。ま、コレはご存知の人、多いわよね?
(ちなみに、某県に住んでいた時、近所に『B&G』というのがあって、「旦那にこれって何の略なんだろうね?」と訊いたら、
思いっきり、「ベッド&ゴハン!」と言われた。 ちなみに正解はベースボール&ゴルフ。要は“打ちっぱなし”です。)


その名の通り、寝る場所と朝食を提供する宿泊施設で、一般家庭が住宅ローンを払う目的で営んでいることが多いみたいね。
まあ、もちろん中には「空き部屋があるから」「人との交流が好きだから」という人も多いのだけど。

今回、アタシ達が利用した場所は思いっきり前者タイプだと思うわ。
まあ、バスルームに関して多少の不満があったものの、お値段もお手ごろだったし、文句は言うまい。

その後、夕食を求めてジャスパーの町へ繰り出しました。
 

バンフに比べれば華やかさに欠けるかなり小さな町だけど、落ち着いてていい感じなのではないでしょうか。
しかし、夕食を求めて駅の前のメインストリートを歩くも、どのお店も高い!
小さくとも観光地。
ここだけはしっかり都会並みなジャスパーなのであります。

そしてやっと辿り着いたのがとあるインターネット・カフェ。
ここは夜になるとタイ料理を出すらしいので、ちょっとタイ・カレーにはまっているアタシとしてはOKな場所。
早速注文して、番号札を渡され、取りに行ってみると・・・

カレーに付く Chow mien(焼きソバ)を Fried rice(炒飯)に変えてもらったのに、思いっきり白いゴハンになってる。

その事をオーダーしたおねえちゃんに言うと、「アタシは知らない。シェフがやった事」って言う。
シェフが目の前にいたのでその事を言うと、「アタシも知らない。そんなこと聞いてない」って言って責任のなすり合い。
おまけに思いっきり嫌な顔をされる始末で、最後まで「Sorry」は無し。

ちょっと、ちょっとーアンタさー、注文した時に「焼きソバを炒飯に変えられる?」って訊いて、
アンタ「シェフに訊いてみるわ」って言って訊いてたじゃない。
それで「変更できる」って言ったんじゃな〜い。
旦那も隣でそのことはちゃんと聞いてたんだから〜。
一言謝れば済むことなのに、この人たちのお陰でジャスパーの夜がすっかり楽しくなくなってしまった!
もう、さっさと宿に帰って寝るぞ、コンチクショーーーーーー!!!


と思ったものの、


「旦那が夜の散歩に行こう」と言うので、旦那と二人だけでジャスパーの町をふらついてきました。
あ〜ちょっとだけ気が楽になったわ。

そして宿に帰ってみると、何やらChatちゃんが心配顔。
ご主人から連絡があって、初日に通ってきた
カムループス辺りで山火事が発生している、とのこと。
明日にはカムループスを経由してバンクーバーに戻るのに、大丈夫なのか?TVニュースは、ラジオは確認してるのか? と。
(ちなみに、ニュースも見ず、ラジオも聴いてませんでした〜。トホホ)

旦那にその旨を伝えると、


「明日の事は明日考える」


と、『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラのような高飛車な事を言われてしまった! もうっ!!

結局全員で話し合った結果、明日の朝一でRCMP(警察)に交通情報を訊いてみよう、という事になったのでした。
さてさて、どうなることやら。

今日は歩き回って、騒ぎまくって、か〜な〜り〜疲れたっ!
明日はとうとう旅行最終日。
長距離ドライブに備えて体力を取り戻さなくては。




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