●アメリカ日帰り旅行記 前編●


2007年4月22日は私たち夫婦の6回目の結婚記念日。
毎年、結婚記念日には何かをするように心掛けているけど、今年の記念日はちょっとだけ遠出をしてみる事にしました。


何故かアメリカへ、です。


今年の結婚記念日は、国境を越えたお隣のアメリカ・ワシントン州へ行ってきました。


何故、アメリカなのか?


それは私が


「記念日にチューリップ・フェスティバルへ行きたい★」


と何気に言ったからでございます。
いや〜一度見てみたかったのよ、辺り一面のチューリップ畑を!


結婚記念日3日前に急遽アメリカ行きが決まったので、米ドルの準備をまだしてなかった!
金曜日の仕事を早めに切り上げ、米ドルをゲットしに両替商へ。

いえね、アメリカのATMでもカナダの銀行カードを使って米ドルはゲット可能なんっすよ。
ただ、アタシは日本国籍なので、カナダ・アメリカ国境通過時に、米ドルで6ドルを支払わなくてはいかんのですよ。
入国料って感じかね。 
カナダ人はフリーパスなのに。
 感じ悪いワ〜。

そんな訳で、米ドルを無事ゲットし、明後日(結婚記念日)の出発に備えますか〜と思った矢先、



「ちょっと待って。結婚記念日の22日といえば“日曜日”。
そんな日曜日に長距離運転なんかしてたら月曜日の仕事に響くじゃん。

そうだ、明日行こう!!

別に無理して結婚記念日に行く事ないじゃん!



とまたまた突然思いつき急遽、出発を明日に変更!!

旦那にその旨を伝えると、
「そう言ってくれるのを待ってた・・・!(←日曜出発は正直キツイと思っていた)
と言われ、一日早い出発を快く了承してもらいました(つか、そう思ってたんなら何故早く言わんのだー!)。


その日は早めにベッドに入り就寝。
そして、翌朝の5時半に起床し、1時間後の午前6時半にアタシの運転で自宅を出発しました。


早朝だったせいか、途中でガソリンの補充をしつつも50分位でカナダ・アメリカ国境付近まで来れました。
これが平日で通常時間なら、1時間でここまで来れないわ〜。


USA Border(アメリカ国境)を示す標識。
これって、島国育ちのアタシからすれば、何とも言えず不思議な光景でね。
車で外国に行けちゃうって、日本ではありえない事だもんね。


この標識を過ぎてすぐ国境に到着し、それと同時に旦那と運転を交代。
カナダ・アメリカ国境に建つピース・アーチがお出迎えでございます。



入国審査ゲートの数十メートル手前に既に国境線がありまして、そこを越えればもうアメ〜リカ。


1メートル後ろはカナダなのに、もうアメリカに居ると思うとミョーな気分だ・・・。
しかし、アメリカってこんなに近い存在なのね・・・・ある意味・・・コワい!


ここで30分ほど車に乗ったまま順番待ちした後、やっとアメリカ入国審査ゲート(感じ的には、日本の高速料金所みたいだと思いねえ)に入り、
運転席から旦那とアタシのパスポート(&アタシの永住権カード)を入国審査官に提出。

カナダ人の旦那は難なくクリア。
でも、アタシの日本国パスポートを見た入国審査官から

「そちらのレディは入国スタンプが必要ですので、車を降りて建物に入ってください」

と言われる。



「ったくよー。カナダ永住権を持ってるんだから、カナダ人みたくフリーパスにしてくれてもいーじゃん!」(←レディの言い草ではない)
とブチブチ文句を垂れつつ車を入国管理局の外に止め、建物内へ。

そしたらま〜居るわ居るわ沢山の人が。
中でも日本人率が非常に高し。
今は観光シーズンなのかな!?

「あ〜時間が掛かるかな〜」と思ったものの、どうも団体さんが殆どだったようで、
2組ほど済めば一気に人が居なくなり、あっという間にアタシの番がやってまいりました。

そこで、若くて可愛い入国審査官(♂)にいきなり
「行き先はチューリップ・フェスティバル? それともシアトル?」と訊かれる。
ここからアメリカに入国する人間はそこにしか行かんのかい。

「この時期はその二つがポピュラーなんですか?」と訊くと、
「その事はもう訊かんでくれ」とばかりに苦笑いして頷く入国審査官。
多分彼は、「行き先はチューリップ・フェスティバル」「行き先はシアトル」という答えを一日に何十回と聞いてるんだろね。


ここで更に旦那との関係・入国目的・滞在期間・カナダ居住期間等の質問を受ける。
それから
緑色『I 94W ビザ免除者用出入国カード:日本語訳あり)を手渡され、パスポート番号等の必要事項を記入。
その後、指紋と写真を撮られ、出入国料6ドルを支払い、ようやくパスポートに入国スタンプを押してもらいアメリカ入国完了。
嗚呼、アタシの貴重な個人情報をアメリカなんぞに提供してしまった・・・!
 
グヤジーーー!!


あ、言い忘れてましたが


私、アメリカに足を踏み入れるのは今回が生まれて初めてでございます。


いや〜なんか、アメリカには全く興味が無くてねえ・・・(その点ではカナダも同じだが・・・)。
ま、今回でめでたく(?)アメリカ初体験でございます。


車はスカジット・バレー郡にある
マウント・ヴァーノン(Mt. Vernon)に向かってハイウェイを南下します。
バンクーバーからだと128kmで、車で1時間30分の距離らしい(国境で+30分は時間を取られるけどね)。
アメリカに入った時点で、運転速度がカナダの
キロ表示からマイル表示に変わるので、注意が必要どすえ〜。

(Map by Google)

しばらく運転していると、雲行きが怪しくなってきちゃった〜。
雨が降らなきゃいいんだけど・・・。



ハイウェイを南下すること約一時間で、目的地のマウント・ヴァーノンに到着〜。

マウント・ヴァーノン マメ知識
マウント・ヴァーノンは、バンクーバーとシアトルの丁度中間地点に位置する町でして、人口は約26,200人。
スカジット・バレー郡の郡都です。
気候状態がチューリップ原産国のオランダとほぼ同じな為、チューリップ栽培に適しているのだとか。
やはり、毎年行われるチューリップ・フェスティバルで有名な町のようです。


下の写真は、ハイウェイを降りてすぐに目に入った裁判所の建物。


写真中央に半旗が掲げてあるのが分かるかな?
アメリカに入ってからというもの、上の写真のように半旗を掲げている建物をよく目にしました。
これは、今月4月16日にバージニア州で起きた、アメリカ史上最悪の銃乱射事件による32人の犠牲者に忌意を示したもの。
アメリカでは一般人が銃を持てるんだよねぇ・・・(カナダでは一般人の銃所持は禁止されている)。
そう思うと、改めて「アメリカって怖い国だ」と感じたアタシなのであった・・・。


車はそこから西へ進み、10分ほどで目的地のチューリップ畑に到着〜。

遠目からでもチューリップ畑の規模のデカさが分かる〜〜!!

殆どのチューリップ畑は既に刈り入れを終了してしまい、チューリップ畑を鑑賞できるのはココともう一箇所のみ(現在は二つとも終了)。
今週がどうやら最終週だったみたい。 間に合ってよかった!
車を仮設駐車場(入場料共に無料)に止め、
チューリップ畑に突入じゃ〜〜〜!!!










見渡す限りチューリップ・チューリップ・チューリップ!!!

いや〜〜コレハ、スゴイ!!! 美しい!!!


何十種類というチューリップが広大な土地に植えてあります!
単体だけならとっても可愛いチューリップだけど、これだけ集まると可愛いというより
圧倒!!
ホント、圧倒される美しさです。


 


とんと花には興味の無いアタシですが、チューリップだけは昔から大好きな花でして。
なんていうか、ケバさがない素朴な可愛さというか・・・見ていて飽きないし、元気が出る花なのです。
特に、スタンダードな赤とパステル・ピンクのチューリップが好き。

この子達、刈り取られずにこのままココに居てくれたらいいのに・・・と思うんだけど、それじゃあ商売にならんのよね・・・。
美しいチューリップ畑の一部ではこんな刈り入れの光景も。


このチューリップ畑の労働者は、南米系の人たち。
“アメリカ社会”を垣間見せる一場面。




いや〜〜、チューリップ畑、堪能させて頂きましたっ!!
また来年の4月にチューリップ達に会いに来ようと思います。

チューリップ畑の後は、ココから更に南下した所にあるワシントン州最大の都市シアトルへ向けて出発どえ〜す。



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